「自分の心地良さを見つけ、その人らしい、笑顔で幸せな日々を過ごしてほしい!
目指すところは、ママと子どもの笑顔です。」
そうお話してくださった宮澤穂乃香さん(以下:ほのかさん)は、札幌市で発酵食品ソムリエとして活動されています。
「親子で楽しむ麹ごはん」をテーマにSNSでレシピや想いを発信し、オンラインサロンも運営されています。
今回は、ご自身の経験から学んだ発酵食品の魅力やお子さんとの生活、今後の活動展望についてお話を伺いました。
発酵食品ソムリエほのかさんの活動内容
ほのかさんに、現在の活動内容を教えていただきました。
『発酵食品ソムリエをしています。
「ご飯が簡単に美味しく、家族みんなでまるっと元気になれるものがあるよ!」と、麹調味料の魅力をお伝えしています。
内容としては
- SNS発信
- WS開催
- 企業様から依頼を受けてのレッスンやレシピ連載
- イベント販売
- オンラインサロン主宰
などです。
調味料のベースとなる麹から手作りしているので、素材からこだわった「手作り麹」なのが特徴ですね。
対面でのレッスンや調味料のイベント販売などで、リアルに対面できる機会も大切にしています。』
現在は発酵食品ソムリエの他に看護師や飲食店店員など、多彩なお仕事をされています。
発酵食品ソムリエになったきっかけ
看護師としてフルタイム勤務の経験があるほのかさん。
発酵食品に興味を持ったきっかけを教えてください。
『子育てをする中で、食について学び直したことがきっかけです。
元々わたしは食に無頓着で、お料理も苦手、実家もレトルトや冷食、惣菜も多くて。
20代前半は、重いPMS、生理痛、慢性的な倦怠感、頭痛、胃痛に悩まされました。
体調不良を改善したく「酵素」について学び、ローフードを取り入れたことでみるみると体調が良くなりました。
しかし、子どもが1歳前に離婚し、経済面を考えて夜勤有フルタイムの看護師に就きました。
家事は全くできず、毎日デリバリー、生活は乱れに乱れ、親子で心身共にボロボロに。
「これじゃだめだ!」と退職して、また食について学び直しました。
その中の1つで麹と出会い、料理が苦手でズボラな私が麹のおかげで料理が楽しい・子どもも食べる・なんだか調子が良い、といいことだらけで。
私だけじゃなく周りのママさんに知ってほしい!と思い活動をはじめました。』
発酵食品のおすすめポイント
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体にいいイメージがある発酵食品ですが、どんな魅力がありますか?
『発酵するとより美味しさが増し、栄養価が高まります。
麹をはじめ、発酵食品を意識して摂るようになってから、息子の変化が著明ですね。
体が弱くいろんな感染症をフルコースでもらっていた息子が、今では滅多に風邪も引かず、保育園でも「本当に強いよね〜」と先生から言われるくらい。
重い食物アレルギーもあり、鼻炎や肌の調子も不安定でしたが、今はかなり落ち着いています。
発酵食品は日本人が昔から慣れ親しんできたもので、みんなが取り入れやすい魅力があります。
味噌、醤油、お酢、酒、みりんなど、私たちが小さい時から取り入れている調味料も、実はこうじ菌が関わっています!』
身近で取り入れやすい発酵食品は、体質改善できる可能性があるのですね。
ほのかさんおすすめの簡単にできる発酵食品レシピ
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ほのかさんに、簡単に真似できる発酵食品レシピを伺いました。
『instagramレシピの中で作ってくれた方が多いのは圧倒的に「玉ねぎ麹で作るマヨネーズ」です!
サワークリームのような味わいもあって、罪悪感なく、むしろ子どもにはディップを進めたくなると大好評です。
「エリンギの醤油麹炒め」や「厚揚げ醤油麹」など、食材1つ+◯◯麹で、簡単にできるレシピも人気です。』
わたしもほのかさんのレシピ 「玉ねぎ麹で作るマヨネーズ」を実際に作りました。
想像以上に工程が簡単で、マヨネーズを普段好まない息子がよく食べてくれましたよ。
オープンしたオンラインサロン「iromusubi」のメニュー
オンラインサロンをオープンしたほのかさんに、どんな活動をされているのか教えていただきました。
『2023年10月からスタートしたオンラインサロン「iromusubi」は、30名以上のメンバーが参加してくださっています。
札幌ママから北海道を離れている方、昔から繋がりがある人や、身近な人が入ってくれているのも嬉しいです。
オンラインサロンのメニューは
- 麹レッスン(月1回)
- 食講座(月1回)
- 麹ご飯のレシピ配信
- 外部講師レッスン
上記のメニューをベースに、リアルで交流できる場所も大切にしています。
クリスマス会はお洒落なフレンチでランチ、対面レッスンではキムチ作り、味噌作りを行ったり。
私の普段行っている有料の麹レッスンは、メンバー価格でお安く受講可能です。
麹や食に限らず、資格の話・働き方などリクエストがあるものはインスタライブで発信。
春にはサロンメンバーで間借りカフェもしました。
今後は定期的なカフェ開催やメンバーでのマルシェも開催したいと思っています!』
オンラインサロン運営で大切にしていること
オンラインサロンには、さまざまなライフスタイルの方が参加されているとのこと。
ほのかさんが、オンラインサロンを運営する上で大切にしていることを伺いました。
『麹・食だけでなく、それらをベースに「毎日がより楽しく、その人らしく」という、生き方や考え方の部分も大切にしています。
今は元気に楽しく過ごしている私ですが、私自身悩んで、生きづらさを抱えてきた時間が長かったので。
サロンを通してメンバーさんの悩みに寄り添い、1つでも何かプラスになれたら。
色々な体感を得てもらうお手伝いや背中押しが出来たら。
そんな想いがつまっています。』
家庭と仕事どちらも楽しくこなすコツ
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ほのかさんは、6歳の男の子の子育て真っ最中です。
どのように家庭と仕事のバランスを取っているのでしょうか。
『両立は上手に出来ていないんです!(笑)
やりたいことがたくさんある私、息子に協力してもらったり振り回したりすることの方が多いかもしれません。
麹のお仕事をしていますが、外食や惣菜もよく使います。
部屋も荒れ散らかってどうにもならないときはお掃除代行にお願いしたり。
自分一人でどうにかせずに頼る、というのも大切だと感じます!
お休みは水・日にしているので、この日は息子の好きなところにお出かけしたり、私の食べたいものに付き合ってもらったりしています。』
育児を楽しみつつ心地よく暮らすには、時に頼れるものを利用するのも大切ですね。
子育てで大事にしていること
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お子さんと過ごす時間を大切にされているほのかさん。
日頃、子育てで大事にしていることを教えていただきました。
『・些細なこと、小さいことでも子どもに自分で決めてもらう
・沢山褒める
・毎日寝る前に大好きという、その日あった楽しかったことを話す
この3つは意識しています。
私が幼少期から否定され、大人の顔色を見て育ち、自己肯定感がとにかく低かったので……。
子どもが子どもでいられるように。
息子は繊細さんで、周りから色んなことを言われ親子共々悩み泣いたことも沢山ありました。
でも子どもを通して、私自身と向き合う機会になり、子どもを育てる、というよりは一緒に育ててもらっています。
なんで泣いているのかわからなかった0歳の時とは違い、もう6歳の息子。
1人の「人」として対等に接すること、そして私自身の余裕、余白を作ることも大切だなと感じています。
自分の好きなこと得意なことを見つけて、自信を持って、楽しく笑って過ごしてくれたらいいな、と想っています。』
お子さんと一緒にママも育ててもらう、素敵な言葉ですね。
今後の活動展望
多彩な活動をされているほのかさんですが、今後はどういった活動をしていきたいですか?
『・麹調味料のオンライン販売
・麹を使用した手軽に食べられる食品の開発
今後は上記の2点に注力したいです。
今もイベントなどで麹調味料販売はしていますが、有難いことに最近では即完売となることもしばしば……。
いつでも必要な時に手に入るよう、設備や生産ラインを整えて、色んなお店に常設やオンライン販売などもしたいと思っています。
また、忙しい時には「麹」があっても結局料理が出来ないことも。
コンビニばかり使っていることに罪悪感があったり、色々なお悩みも聞いています。
私自身も本当に困っていた時にあったら欲しかった「簡単に食べられる身体に良いもの」。
麹を使ったすぐに食べることができる食品の開発もしていきたいです。
あとは定期的な麹レッスンやお料理教室もやりたいですし、ヨガレッスンも。
ママたちが息抜きした時、困った時にふらっと立ち寄れるようなあたたかい場所が作れたらいいなとも思ったり。
保育と医療福祉の連携で何かできないかな、とか頭の中が妄想でいっぱいです。笑』
毎日子育てに向き合うママへメッセージ
ほのかさんから、毎日子育てを頑張るママにメッセージをいただきました。
『みんな、みんな、毎日とっても頑張っています。
やること・考えることはいっぱい。
子どものこと、自分のこと、家事、お仕事……頑張り屋さんだからつい頑張っちゃうけど
「頑張ることを頑張らない日」を作りませんか^^
1人で抱えずに「頼る」ことも大切だと想っています。
旦那さんやご両親ご家族を頼る、友人を頼る、料理はお料理代行やお弁当やさん、お惣菜。
お掃除だって、子どもの預かりだって、使えるものは沢山。
罪悪感を持たずに、その1つに麹が仲間入りしたら嬉しいな、と想います。
自分の人生は1度きりだし、想像以上に人生って短い。
1日でも多く、楽しく・幸せな時間が、私も、読んでくださった皆さんも、増えますように。』
ほのかさん、ありがとうございました。
北海道ベイビーカフェも、子育て中のママにそっと寄り添える存在でありたいです。
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